気がつけば 続
マスター「お待たせしました。」
私「ありがとう。」
フルーティーな香りがすぅーと駆け抜ける
口に含むと広がる果実味とさわやかな酸味。
私「これいいね。」
マスター「ありがとうございます。お口に合いましたか、良かったです。
そういえば、今回書かれている作品はどんなストーリーなんですか。
あっ、でもネタバレになってしまいますね。」
私「いいよ、マスターだけに話すよ。
サラリーマンの男の話なんだけどね、同僚の女の子を誘って
そうだな~ちょうどこんな感じのバーでお酒を飲みながら話をして
ひと晩一緒に過ごすことになるんだけど、実はその女の子は前日に
事故にあってて本当はそこにいないってオチにしたいのだけれど、
中々そこまでの流れが自然に書けなくてね。短編集のように同じ舞台なんだけど
登場人物によっていろんな表現をできるようにしたいんだよね。」
マスター「ホラー的な感じなんですか。私はあまり本を読まないので
文章を書いて流れとかを考えるとか全然考えも浮かびませんよ。」
私「うーん、マスターがお酒をつくったり、料理を作るのと似てる感じかな。」
マスター「なるほど。私は昔ですけど物語を書いて映画を作ってみたいなと思ったことありますよ。
いたって普通な日常の映画なので起承転結とかあまり関係なくですけどね。」
私「それはそれで面白そうだね。頑張って作ってみてよ。」
マスター「時間を作ってまずは物語からですね。
そのときは、アドバイス頂いてもよろしいですか。」
私「もちろん、私なんかの意見でよければいつでも。
そのかわり、たのしいお酒をお願いするよ。」
マスター「ありがとうございます。かしこまりました。」
私「ゆっくり飲みたいけど、息抜きじゃなくなってしまうから
この辺で仕事に戻るよ。ゴメンネ一杯でまた来るよ。」
マスター「いえいえ、とんでもないことです。いつでも来てください。」
会計をすませて、自宅に戻るころには観光客の姿もだいぶ減っていた。
よし、続きを書くか、、、、。
完
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