つづき3
「帰りたくないって、気持ちはわからなくもないけど、、
誘っておいてなんだけど、絶対帰って早く仲直りした方がいいよ。」
帰りたくないって、うれしいのか悲しいのか複雑な葛藤の中
僕の理性は見事にいい人を演じたと思う。
「でも、LINEも返ってきてないし、きっとまだ怒ってる。」
「うーん、そうなだ。」
そうは言っても、このままどうしろと明日は朝から仕事、、、
「わかった、じゃー朝まで飲もう。それならいいでしょ。」
苦し紛れに出した提案、普通の男ならうちに泊まりなよとか
よこしまな考えをするのだろうけど、僕はそんな度胸もなかった。
というか、こんなタイミングでどうにかなってしまうのは嫌だった。
ここまで来たら、話題を変えようと思いドラマやら仕事やら話題を変えてみたが
彼女の顔が笑うことはなかった。気まず過ぎる解放されたい気持ちから、
酒に逃げているのかお互い杯数が進み、気が付くと閉店じかになっていた。
始発まではあと3時間くらい。会計を済ませお店を後にした。
外に出ると、冷たい風が頬のほてりを程よく冷ましてくれた。
彼女は立ってるのがやっと位に酔っていた。
朝までとは言ったもののこのままでは、酔っぱらいすぎてその辺で寝てしまう。
何もしなければと自分に言い聞かせ、ホテルに行くことにした。
少し歩き回り、見つけたホテルの部屋に入るや彼女はベットに横になった。
僕は酔いをさまそうとシャワーを浴びることにした。
シャワーを浴びてでると彼女が何かつぶやきながら寝ていた。
「ケイタ、ゴメンネ。ゴメンネ。ゴメ、、」
彼の名前だろう、寝言で謝るほど思っているなら素直に帰って謝ればいいのに。
「ネ、、メ、ア、テシナ、、イデ、キ、シテ」
うなされているのかずっと繰り返し何かを言っている。
起こそうか迷ったがこのまま寝かしておくことにした。
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